SE™を学んで、クライエントさんの身体の反応や神経系を読み取ることで、診断名や症状に囚われずに、セッションの中で必要なことを適切に行えるようになったと感じます。クライエントさんとの共鳴力が高まり、毎回、クライエントさんの身体が持つ叡智やレジリエンスに感動し、セッションの進行を楽しむことができることに、大変感謝しています。
(臨床心理士・公認心理師)
SE™は仕事にも自分自身にも役立っています。長年心理カウンセラーをしているのでトラウマを抱えるクライアントに会うことがよくあります。SE™を学ぶ前はクライアントがトラウマを語り出すと、内心どうしたらいいのだろうと不安になりました。誰にも話せなかったことを話してくれることに対しては「しっかりと聴かなくては」と思うと同時に、話しすぎてトラウマを「再体験」させてしまうのではと心配していました。SE™では、トラウマの「再体験」ではなく「再交渉」を学ぶことができました。クライアントの体の状態をよく観察し、限界を超えることなく安全にトラウマを解放する方法を学べたことはとても役立っています。また、自分自身のメンタルヘルスも向上したと思っています。クライアントだけではなく自分自身の体の状態をよく観察することで、限界を超える前に休むことができるようになりました。仕事にも自分にも余裕が出てきたと実感しています。
(臨床心理士、公認心理師)
SE™を学ばせていただいてから、担当させていただいている方々の理学療法実施にあたりセラピスト側のプロトコール以上に重要な点に気付くことができました。セラピストのアプローチ内容に加えて、どのようなセラピストであるかどうか、その部分がいかに生活動作や在宅復帰に繋がってくるかということを体感しながら日々の臨床に取り組めるようになりました。
(理学療法士)
CLやその家族とのやり取りにおいて、自分や相手のあり様への気づきが広がり、力みが減りつながりやすくなりました。SE™のケースフォーミュレーションがあるので、特に難治性や複合的な状態の方にも取りかかりをつけやすくなりました。こちらが治すのではなく、ご本人の中で調整が起きていくのをサポートするというのが、無理がなくていいなと思います。(精神科医)
わたしはロルフィング®のプラクティショナーとして、SE™を学ぶことの重要性を実感しています。ロルフィングでは手技によって筋膜と知覚システムに働きかけ、クライアントの姿勢や動作が重力と調和できるようにガイドします。姿勢の歪みや不合理な動作パターンの背後には、しばしば過去の事故やケガ、対人関係の問題、病気や外科手術の影響などが隠れています。SE™を学んだことで、それらをトラウマによる自律神経の反応として理解し、効果的に対応できるようになりました。またロルフィングのセッションでは自身のプレゼンスがクライアントの身体に直接的に作用します。SE™をセルフケアに活かす中で、自分自身のプレゼンスに対する気づきが深まり、セッションの質が大きく向上したと思います。
(ロルファー)
SE™トレーニングへの参加を機に、臨床場面で出会う方々も自分も同じ人であるという意識を持ち臨床に向かうようになりました。神経系についての理解を深めながら、SE™を実践する中で、Thとして、何を言うかでなく、どうあるかが重要であることに気づかされました。そしてClの癒しの作業に居合わせるためにも自ずとThである自分自身が今、どのくらい調整がとれているだろうかということに注意を払うようになりました。普段忘れがちな自分へのいたわりの気持ちを持ちながら、目の前のClとも会うようになりました。
(臨床心理士)
私は自律神経専門整体院を営んでいて、身体への施術という方法で自律神経を整えることを提供しています。使っている施術テクニックはカイロプラクティックやオステオパシーなどがあり、椎骨や頭蓋骨を調整することで、その下にある脳や脊髄など神経系を正常に導く手助けをしています。自律神経の乱れは身体に顕著に現れますので、毎回様々な検査を行ってその方の状態をチェックしながら施術していますが、それに加えてSE™を学んだことで、ストレスやトラウマから引き起こされる、その方の自律神経反応をより的確にとらえられるようになってきました。施術だけではなく個別にセッションなども行ったりできるので、当院でのSE™との親和性はとても高く、今後もっと可能性を広げていければと思っています。
(柔道整復師 整体院経営)
20年以上前臨床を始め少し経った頃、トラウマのある患者さんと出会いました。当時は傾聴をベースとした、転移をコツとして考える精神療法しか知りませんでした。しばらく通ってくださり、関係もそれなりに続いたが、自分が役に立っているのか全くわかりませんでした。ちょっといい時が続いても、フラッシュバックであっという間に元の状態に戻りました。圧倒されそうな気持ちと、ただただどうしていいのかわからない無力感の中にいました。その後、自分の興味の向くままに、新しく出る方法論や好きな先生の本を頼りに臨床を続けてきました。5年前にSE™を学び始めて、ワクワクしました。それなりにベテランといわれてしまう歳になっていた自分が初心に戻った感じがしました。臨床が楽しくなったし、患者と出会う自分を大事にする様になりました。そして、SE™コミュニティにおられる先輩方をみていると、まだまだ学べることがたくさんあります。この先も楽しみです。
(臨床心理士・公認心理師)
私は、アレクサンダー・テクニーク(AT)ハンズオン(タッチ)とSE™を組み合わせたセッションを提供しています。ATとは不必要な心身の習慣的な使いかた、それは緊張として端的に頭蓋・首にあらわれ、クライアントの自律性をもとに解放するお手伝いをするものです。SE™を学ぶことによって頭蓋・首周辺の緊張は、驚愕反応、周産期、不適切は養育により体の奥の不動化によるものが多いことを理解し、心理教育をATに取り入れ、タッチの質をクライアントによって変えることができました。また自分の体にいることができないクライアントのトリガー、その意味するもの、対処の仕方も学んだことは大きな収穫になっています。まだまだたくさん学んだことがありますがこの辺にて。
(アレクサンダー・テクニーク教師)
これまで言葉をメインとした心理療法を用いてカウンセリングをしてきました。そこへSE™療法での学びを取り入れることができるようになると、SE™療法を学ぶ以前は難しい症状だと感じていたCLさんへの対応もできるようになってきました。SE™療法は他の心理療法との相性が良いと感じています。自分の神経系の状態、相手の神経系の状態がわかるようになってきたことは大きな収穫です。自分のオフィスではSE™療法やアドバンスのクラスで学んだタッチも行っています。学校ではトラウマの治療はできませんが、SE™療法のエッセンスを取り入れてカウンセリングをしています。3年間のトレーニング後も自分自身のセッションやコンサルテーションを受け続けています。私はSE™療法に出会えたおかげで生きていくことが楽になったので、これからも学びを続けていきたいと思っています。
(臨床心理士・公認心理師)
私はヨガインストラクターとして、心身精神をヨガや瞑想という角度からつなげ、心地良い状態をつくり、日頃の自己ケアを習慣にするお手伝いをしています。ヨガには、脊柱や骨盤を調整する動きも多く、身体を柔らかくしたい、動かしたいという理由で始められた方も、回数を重ねていく内にご自分の精神心の面が整っていく変化を感じる方もいらっしゃいます。自律神経系、関節や節々の滞り始め、身体面だけでなく、心や感情・精神面での重さを、ヨガのアサナ練習を重ねていく中で手放し、マインドフルネスを取り入れていく事で心地よさや安定感を少しづつ広げ感じられるようになっていくのですが、SE™を学んだ事で、身体的な幅に限らず、自律神経系の域や反応、またストレスや緊張の放出というものが動きと同連動しているかがより明確に受け止められる様になりました。ヨガだけでなくアロマを使った施術やプラントベースフーズ・ホールフーズを積極的に取り入れ心身を整える個別セッションも行っているので、SE™での学びを今後も個人的には継続していくと同時に、一人でも多くの方に活用いただける様お伝えしていければと思っています。
(ヨガインストラクター・ホリスティックボディコーチ)
SE™を学んで臨床がどのように変わったかというと、まず、SE™がトラウマ治療のファーストチョイスになりました。SE™タッチも必要に応じて組み込むことで、薬物治療に頼ることはなくなりました。トラウマに対するとらえ方も神経生理学的に理解することで、疾患単位としてあるいは力動的にとらえることなく、患者さんから、つまり患者さんの身体から学ぶことが実感でき、癒やしのプロセスを患者さんとともに味わうことができるようになりました。
(精神科医)
SE™を学んでよかったことは、クライアントに身体を感じてもらえると、今ここにいることができ、精神的にも落ち着いてくることです。これを知っているのと知らないのとでは、臨床上、違いが生じてくると思います。SE™を学ぶことで、今ここにいられるようになり、そこから先に行くことができます。また生理的なことも学ぶので、問題を抱えて胸や肩の筋肉が収縮して前かがみになっている場合、呼吸も浅くなり、考え方や視方もますます狭くなっていきます。そういう時、上の方や横、周りをぐるっと見回し、前かがみから椅子によりかかかると、一時的にも行きづまりから解放されるなど、こういうことも理解でき使えるようになりました。具体的なツールをたくさん得ることができました。
(臨床心理士・公認心理師)
心身の不調を訴えて来られる方に、これまでは良かれと思って一度にできるだけ大きな結果を出すことを目指していましたが、SE™ではクライアントの耐性領域によっては、それがかえって強い収縮パターンを引き起こしてしまうことを学びました。そうならないように、クライアントの状態がどうなっていて、それがどう変化してきているのか注意深く観察すること、そして少しずつ耐性領域を広げていくことを心がけるようになりました。また、クライアントによってはタッチワークの時間を短めにするなど調整をして、その代わりに心理教育など言葉による介入を心がけながら、「今、ここで、身体と繋がっている」という感覚をつかんでもらえるように促すようになりました。そうする中で、セッションがより立体的に膨らみを持ち、これまでにも増してクライアント1人1人にカスタマイズされた寄り添ったものになってきたように感じています。
(バイオダイナミック・クラニオセイクラルセラピスト)
私は DV(ドメスティックバイオレンス)や性暴力・性虐待などの被害者の支援をしています。SE™を学ぶまで認知行動療法などを中心に支援をしてきましたが、限界を感じていました。しかし、SE™を学び、これまでに「?」となっていたところが次々と明らかになり、多面的なアプローチが出来ることで新しい展望が開け、私の臨床は全くと言っていいほど変容を遂げていっているのを感じています。
また学びが深まるに従ってクライアントのことを理解しやすくなり、信頼関係も早く、深く築けるようになったように思います。自分自身も調整されてセルフケアも十分に出来るようになって来たため、それをクライアントにも心底から伝えることができています。今、私はSE™にとても感謝しています。もっと多くの方々にSE™を知って欲しいと感じています。
(行政の女性相談員、NPO法人相談員)
SE™を学んでよかったことは、トレーニング期間中、私が恥や恐怖の感情を避けたいがために、苦手とする【人に助けを求める】ことにチャレンジできたことです。自分一人で悶々と我慢してきたパターンを変えることができ、誰かと過ごすなかで活性化が落ち着いていくという社会的交流の神経系が働く経験をしました。それを通じて、仲間からのサポートを少しずつ受け取る機会が増えて安定していきました。そのため、日々の臨床では相談者の神経系が受け取るにちょうどいいサポートを行えるように、少しずつ調整するようになりました。こうした少しずつ調整しようとする意図をもって、相談者に関わるようになったことが大きな変化です。
(臨床心理士)
私は心理士として仕事をしておりますが、SE™を学んだおかげで、まず、心理臨床の場面で自分が安定していられるようになりまりました。それによりクライアントさんも安心して自分の課題に取り組めるような感じがあります。そして、2番目に臨床の幅が広がりました。クライアントさんの精神状態や症状の背景にトラウマがあるとご本人が気づいた際に、今までですと私の方に迷いがありましたが、一緒にトラウマケアに取り組むことができるようになりました。さらに学びを深めたいと思っております。ありがとうございました。
(臨床心理士・公認心理師)
私がSE 研修を受けてよかったと思うことはたくさんあります。SEの視点や技法を学ぶことによって、患者さんのちょっとしたよい変化も喜べるようになり、患者さんの魅力をたくさん発見できるようになりました。
研修のなかで一番印象深いのは「タッチ」です。
私は女性ですが、研修開始のころには、以前男性患者から受けたセクハラによるトラウマの影響を自覚していました。男性の受講生と同じ室内にいることにも、一緒に演習することにも不安や怯えがありました。でも3年後の上級後半では、信頼できる男性研修生と「タッチ」を演習できるくらい、落ち着けるようになりました。もちろん、女性の研修生とのタッチの演習も深い学びがありました。
看護職は患者さんとの身体的な接触を伴う仕事だから、患者さんからのセクハラや暴力が気になる方には、SE研修に取り組むことには価値があると思います。
(看護師)